Classici giapponesi con furigana
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はとつかい
鳩つかひ
大倉 燁子
Leggi 鳩つかひ (はとつかい) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.680 caratteri · 30 schermate
怪我をしているのは赤星刑事ですよって云われて驚いて来たんだが、――君は犯人を誘き寄せるには成功した、しかし、惜しいことだった」
赤星は黙っていた。傍にはこれも同じく頭を繃帯でくるくる巻いた主人が横たわっている、言葉をかけようとしたが舌が重くって物憂い、体を起しかけたら忽ち眩暈がして前倒そうになった。立松が葡萄酒を飲めと云った。少し飲んだら幾分明瞭した。
「よほど長い間気を失っていたんですか?」
「さア、主人は午前四時頃警察から来たと言って叩き起され、門を開けようとすると、いきなり棍棒で殴られたんだそうだが――君はその前にやられたんじゃないかな」
「それじゃ僕を二人がかりで殺そうとしたんだ。一人は門から入り、一人は屋根伝いに窓から入って――」
立松は驚いて、
「二人だって?」
赤星は溜息を吐いた。
「僕はこの計画に自信をもってはいなかった。だから誰にも話さなかったんだ。しかし、鳩の追跡は鷹ででもない限り到底不可能であるから、犯人を誘き出して捕えるより方法はないと考えた。で、十日ほど前から本田桂一と名乗ってこのアパートを借り受け、密かに次に起る事件を待っていると、果して杉山書記官が襲われた、そこで本田という学生が犯人の顔を見たと新聞に書き立てさせたのです。