Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

はとつかい

鳩つかひ

大倉 燁子

Leggi 鳩つかひ (はとつかい) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.680 caratteri · 30 schermate

Aozora Bunko

今頃犯人はまだかまだかと首を延ばして待ってるだろうよ」

「君、鳩をすりかえておいたのか?」

「そうさ。この捕物は日が暮れてからでないと駄目だし、鳥は夜放すわけにもゆかないからね」

思い思いの服装をした五人の刑事は自動車を途中で乗捨て、赤星を案内役に闇の深い森の中に踏み入った。樹木は星明りを遮って四辺は真暗だ。刑事等は手を差し延べて樹にぶつからないように用心しながら、奥へ奥へと進んで行った。

赤星は突然立ち止り、行手を指し緊張した声で言った。

「灯が見えるぞ!」

朽ち果てて倒れそうな小屋の中で、二人の男が消えかかった焚火にあたっているのが見えた。

「待ってるんだな」

「鳩の帰るのを――」

彼は刑事等を顧みて言った。

「小屋を囲むんだ。僕が合図したら一斉にやっつける、感付かれないように、――静かに歩いてくれ」

風に竹の葉が鳴っている。草叢の中に身を沈め、じりじりと小屋のぐるりに進み寄った。

赤星は突然合図の右手を挙げた。

一同は小屋を目がけてどっと躍り込んだ。不意を食った二人は狼狽し相手を突き退けて逃げようと焦った。焚火の燃えさしがぱっと飛び散り、一羽の鳩が屋根の上に舞い上った。