Classici giapponesi con furigana
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はとつかい
鳩つかひ
大倉 燁子
Leggi 鳩つかひ (はとつかい) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.680 caratteri · 30 schermate
と、見ただけでさっさと帰って行くので、時節柄怪しいお客さんだと思い、調べたら佐伯田さんというお金持の弁護士さんで、手前共仲間の大きい店へは悉く行ったそうです」と、天華堂主人は少し得意になって説明した。
赤星は天華堂の顔をじっと見ながら云った。
「その佐伯田博士というのはどんな人だった?」
「痩せた背の高い、がっちりした人です。鼻眼鏡をかけていて、ちょっと西洋人みたいな顔をしていました」
「店員の他に知っているのはその人だけだな、イヤ有難う」と立松は質問を打ち切り、「して、杉山さん、貴方はどうなさいます?」
と訊いた。
「この鳥籠は気味が悪いから警視庁で預って下さいませんか。――脅迫状位で予定変更も余り意気地がない。僕は、断然明後日出発します」ときっぱり云ったが、その顔は青褪めていた。
「ああそうですか。貴方が安全に船に乗込むまで、警察の方で保護します。赤星君、万事君に任せる、無事に出発させて上げろ」
杉山はほっとしたように微笑して言った。
「いやどうも、有難うございます。そうして下されば全く安心です」
天華堂は眉をよせて心配そうに、
「次ぎの船になすったらいかがです? この際外出は一番危険です、当分家の中にいて様子をごらんになったが安全だと思いますがね」