Classici giapponesi con furigana
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つるのふえ
鶴の笛
林 芙美子
Leggi 鶴の笛 (つるのふえ) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3087 caratteri · 7 schermate
子供鶴のお母さんはのんびりとして、
「ほんとに、わたしたちはしあわせになったのね。お前たちががつがつしなくなっただけでもかえって来てよかった。乙さんも甲さんもみんなかえって来てくれるとにぎやかになっていいのにね。」
と申しました。
鶴のお父さんは、一ぷくたばこを吸いながら、足の悪い鶴の笛の音にききとれていました。笛の音色はピヨロピヨロと涼し気な音色をたてています。
「あら、何だか、にぎやかな羽音がしますよ、誰かかえって来たのでしょうか。」
やがて、金色の空から、一羽二羽、三羽四羽、村をすてていった鶴たちが笛の音色にさそわれてもどって来ました。
「誰もいばらないで、みんなでわけあって食べあう気持ならばかえっていらっしやい。」
足の悪い鶴が申しました。
かえって来た鶴たちはよろこんで涙を流しました。
それからは、みんなで働きに行って、みんな仲よくわけあって食べました。――にぎやかな美しい鶴の国はいまもどこかにあるのでしょうか‥‥。
きれいなこころがいつもいい、
まずしくてもこころはゆたか、
みんなでわけあって、
みんなで働いて、
いつもきれいなこころで、
みんな愛しあってゆきましょう。