Classici giapponesi con furigana
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つるはやみき
鶴は病みき
岡本 かの子
Leggi 鶴は病みき (つるはやみき) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.495 caratteri · 53 schermate
それは良き一面の氏とは似てもつかない、そして或場合には両面全く聯絡を持たないもののようにさえ感じられる。幼稚とも意地悪とも、病的、盲者的、時としてはまた許しがたい無礼の徒とも云い切れない一面に逢う。
某日。――今日、麻川氏は終日椎の間の小亭で書いて居る様子だった。私達も一寸海岸へ行って帰って来ると主人は昼寝、従妹は縫物私は読書ばかりして暮らした。夕方、先日海岸で紹介されたT氏の弟が私の部屋へ遊びに来た。プロレタリア文学雑誌「種蒔く人」の同人で二十五歳、病弱な為めW大学中途退学の青年だが病身で小柄でも声が妙にかん高で元気に話す男だ。殆どわめく様にマルクスだとかレーニンだとか談論風発を続け、はては刻下の文壇をプチブル的、半死蛇等と罵り立てる。十時近い頃青年は病的なりに生々した顔付きで兄の家へ帰って行った。帰り際に青年は少しおどけた顔付きで「あ、しまった、お隣にゃあアサ、ソウ(麻川荘之介の略称)が居たんだな。」と苦笑した。寝ようとして居る処へ母屋へ遊びに行って居た従妹が帰って来た。お駒婆さんも一緒だ。「あのね、麻川さんが、晩のお食事後、こっちにお客さんの居るうちじゅうお部屋の壁の外に椅子を運んでじっとして腰のかけづめでしたよ。