Classici giapponesi con furigana
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マージャンさつじんじけん
麻雀殺人事件
海野 十三
Leggi 麻雀殺人事件 (マージャンさつじんじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.337 caratteri · 33 schermate
松山さんだけ奥に寝ている筈よ」
「ナニ、松山さんは本当に病気だったのか」
と帆村は、意外だという面持をした。
「あら、どうして? 気分がとても悪いんですって。お医者を呼びましょうかって、先刻きいたんだけど、いらないって仰有ったのよ。シンチャン達、しばらく見ていなすったんですけれど、もう遅くなったし、帰るからあとを頼むって帰っちゃったんですわ」
「そりゃ、すこし薄情だな」
「だってシンチャン達、遠いのよ。松山さんだけは、直ぐそこだから、そいでもいいのよウ」
と豊ッぺは、シンチャン達の郊外生活に同情ある弁明をこころみた。
「じゃ、僕、みてってやろうかな」
帆村探偵は、傍の小扉をあけて、小さな階段をコトコトと下って行った。下り切ったところが狭い廊下になっていて、そこにだだっ広い室がある。そこは、この建物にいる皆の寝室だった。障子を開いてみると、果してそこに寝床が一つ敷いてあった。頭が痛いというのに、松山は頭から夜具をひっかぶって寝ていた。
「松山さん、松山さん、どうですか、気分は」
と帆村は、だんだん声を大きくしていったが、松山はウンともスンとも返事をしなかった。