Classici giapponesi con furigana
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くろゆり
黒百合
泉 鏡花
Leggi 黒百合 (くろゆり) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.148 caratteri · 154 schermate
なんだかお前さんと、あの肥った、」
「芋虫か、」
「え、じゃあ細長い方は蚯蚓かい。おほほほほ、おかしいねえ、まあ、その芋虫と、蚯蚓とお前さんと。」
「厭だぜ、おいら虫じゃあねえよ。」と円に目をってわざと真顔になる。
「御免なさいまし、三人巴になってごたごたしてるので、つい見はぐしたよ、どうしたろう。」
「何か、あの花売の別嬪か。」
「高慢なことをいうねえ、花売だか何だか。」
「うむ、ありゃもう疾くに帰った。俺ら可いてことよと受合って来たけれども、不安心だと見えてあとからついて来たそうで、老人は苦労性だ。挨拶だの、礼だの、誰方だのと、面倒臭えから、ちょうど可い、連立たして、さっさと帰しちまった。」
「何しろ可かったねえ。喧嘩になって、また指環でも揮廻しはしないかと、私ははらはらして見ていたんだよ。ほんとにお前さん、あれを滅多に使っちゃあ悪うござんす。」
「蝮の針だ、大事なものだ。人に見せて堪るもんか、そんなどじなこたあしやしないよ。」
「いかがですか、こないだ店前へ突出したお手際では怪しいもんだよ。多勢居る処じゃあないかね。」
「誰がまた姉や、お前だと思うもんか。あの時はどきりとした、ほんとうだ、縛られるかと思った。