후리가나로 읽는 일본 고전
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あすなろう
あすなろう
山本 周五郎
山本 周五郎의 あすなろう을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,925자 · 41화면
政も同時に「これはくさやの」と云いかけ、文次が急に口をつぐんだので、彼もあとは云わずに文次を見た。すると、文次はその不審そうな政の眼に気づいて、てれたような、どこかあいまいな微笑をうかべた。
「よせよ」と文次は云った、「そんなんじゃあねえぜ」
「なにがさ」
「嫌えな十手のあとでくさやに気がついたから、いやなこころもちになっただけだ」
「十手とくさやと縁があるのか」と云って政も思い当ったのだろう、丈夫そうな黄色い歯を見せて笑った、「――そうか、くさやは三宅島かどっかで、流人が作るって聞いたっけ」
「おれは悪い野郎だ」文次は続けて二杯飲んだ、「生れつきの性分なんだろう、手に負えねえ乱暴者でしょっちゅうまわりの者を泣かした、いちばん好きなやつ、可愛いやつほど虐めたもんだ、どういう気持なんだかわからねえ、いちばん可愛い妹の巾着から銭をくすねたり、大事にしている玩具を毀したりしたもんだ、そうして親に叱られるとうちをとびだし、どっかの物置とか、薪小屋なんぞへもぐり込んで寝て、二日も三日もうちへ帰らねえ、そんなことを数えきれねえほどやった」
「それが」