일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あのかお

あの顔

林 不忘

林 不忘의 あの顔(あのかお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,813자 · 30화면

아오조라 문고

二

路は、松のあいだを抜けて、暗かった。日光が届かないのか、根元の雑草の葉に露があって、白く浮いて見えるかの女の素足を濡らした。松原を出はずれたところに、古い小さな寺があって、本堂の屋根が、灰いろに傾いていた。寺は、打ち棄てられたような墓地の真ん中に立っているのだった。崖のきわの庫裡などは屋根がとれて、裸かの柱が読まれた。畳に草が生えて、家をとおして泡立つ海が見えた。

夢の旅は、きまってここで終っているのだった。胸の騒ぐ気味のわるい景色だった。暮れて行く海と、寒ざむしい古寺と、高く低く飛ぶ烏の羽音と鳴き声だけでも、お久美を恐怖に駆るに充分だったが、夢は、子供の時分幾晩つづけてみても、草一本、石ひとつの位置も変らなかった。夕陽の色、寺の屋根の影、段だんに崩れる浪のかたち、見るたびにすべてがおなじだった。草むらから鳥の立つ、その場処もきまっていた。足に露がかかって冷たいと思うところも、すこしの狂いもなく一定していた。かの女は、この夢のなかの自分のほうが、ほんとのじぶんよりも、自分に慣れて、きめられたとおり安心して呑気に振舞えるような感じさえした。