후리가나로 읽는 일본 고전
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あめんちあ
あめんちあ
富ノ沢 麟太郎
富ノ沢 麟太郎의 あめんちあ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,594자 · 83화면
赤い電球が電柱の蔭に見え隠れして、歪んだ十字架のような岐路の一方に、ひとり夜の心臓のように疼いている。
その標的は交番所である。
彼は急に足早に歩調を刻んだ。
この時突然、彼には二間とは間隔のない路巾が、彼自身の躯を圧しつぶすように、同じ速度を踏んで、左右から盛り上り盛り上り逼って来るように感じられた。
彼は右へ曲ろうとするはずみに、ちらりと交番所のなかを窃み見した。
鬚のない若い警官が、手にペンを握ったまま入口へ乗り出して、彼の様子をじっと※めていた。
彼の瞳には、開かれたままの白い帖簿が映った。
彼は瞬間に心持ち歩み悩んで、その足並みを崩さず、交番所に隣接した郵便局へ心を向けていた。
「金……金……金……」
彼は胸のうちで呟いて、後ろを振り返ってみた。
警官の土龍のような眼は、突き出る首とともに彼の後姿を追うていた。
彼は自分が踏み早める靴音に驚いていた。
そうして彼はまっしぐらに路地から路地を潜り抜けながら、墨色の深い杉森の寺院のなかを縫うて、ようやく煙草店のある路地へ忍び込み、そこから宿の前へ跫音を止めた。
この宿の戸は夜中でも錠の必要がないほどやかましくがたつくので、彼はその開閉のたびに宿の人人へ大へん気の毒な思いをする。