후리가나로 읽는 일본 고전
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あめんちあ
あめんちあ
富ノ沢 麟太郎
富ノ沢 麟太郎의 あめんちあ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,594자 · 83화면
その眼光は、或確さを持っているのみでなく、更に人の心を射るような或もので輝いていた。
それは警官を注意してみる者にとっては、或不安であると同時に冷淡の表示でもある。
あの眼は、単に夜中ただ一人、路傍を歩き廻る者を穿鑿吟味するだけのものではない。
あの眼の底には、隠れた意味が含まれている。
警官とそれを見る者の相手との外には、解らない謎が含まれている。
その説明は、事実が暴露しない以上第三者の誰にも解らないのである。
しかしその二人だけなる者は、一人の警官を中心にして幾十人幾百人おるか知れない。
そうして彼は、恥かしいながら、そのうちの一人であると思ってみてもいいのであるが、すでに行われてしまったかも知れないその犯罪には、何らの関係もない。
否、しかし虚空のなかへ徐ろに流れ込んで行く水の響のようなざわめきたつ事実は、全然彼自身に関係のないことでもない。
彼は自分で盗みを考えたが、何者かはっきりと解らない者が、それをものの見事に盗み取った。
その人は彼の考えを横領してしまった。
その人は彼の盗心を盗み去った。
そうして彼は二重に苦しまなければならなくなった。
何故であろう? その人は彼自身のカフスボタンを竊取してしまったから。