후리가나로 읽는 일본 고전
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あるげんそうきょくのじょ
ある幻想曲の序
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 ある幻想曲の序(あるげんそうきょくのじょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,286자 · 3화면
群を離れた犬が一疋汀へ飛んで来て草の間を嗅いでいたが、笛の音が響くと弾かれたように駆け出して群の後を追う。
猟の群が通り過ぎると、ひっそりする。沼の面が鏡のように静まる。
いずこともなくニンフとパンの群が出て来る。眩しいような真昼の光の下に相角逐し、駈けり狂うて汀をめぐる。汀の草が踏みしだかれて時々水のしぶきが立つ。やがて狂い疲れて樹蔭や草原に眠ってしまう。草原に花をたずねて迷う蜂の唸りが聞える。
日が陰って沼の面から薄糸のような靄が立ち始める。
再び遠くから角笛の音、犬の遠吠えが聞えて来る。ニンフの群はもうどこへ行ったか影も見えない。(大正十二年八月『明星』)