후리가나로 읽는 일본 고전
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
佐々木 邦의 いたずら小僧日記(いたずらこぞうにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,226자 · 128화면
言葉を換えて言えば、乃公の為めにお花姉さんは富田さんの許へお嫁に行けなくなったのだそうだ。果して然らば真に願ったり叶ったりじゃないか。姉さんは頓首再拝して乃公にお礼を言って然る可き筈だ。然るに是は又何たる矛盾な仕打だろう。無暗矢鱈とツンツンして、今にも食い付きそうに乃公を睨める。真正に恩を知らぬ行為というものだ。乃公は最早決して清水さんの許へなんか使に行ってやらないからいいや。
恁時に家にいたって些とも面白くない。然うかといって長男であって見れば、家を逃出して電車の車掌になる訳にも行かないから、乃公は釣竿を担いで川へ出掛けたけれども、今考えて見ると実際釣魚になんか行かない方が宜かった。乃公は何時でも後で後悔する。尤も牧師さんも人間は後悔するようでなくてはいけぬというから、是で善いのかも知れぬ。其は兎に角乃公は川へ落ちて尚少しで死ぬ所だった。これというのも自一至十姉さん達が悪い。乃公は家に凝っとしていたかったのだけれど、姉さん達が苛めっ子見たいに白い眼ばかりして、出て行けがしにするものだから、乃公は可厭だったが押して出掛けたのだ。何人が物数奇に落ちたくて川へ落ちるもんか。