후리가나로 읽는 일본 고전
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おしげ
お繁
山本 周五郎
山本 周五郎의 お繁(おしげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,857자 · 14화면
ある年のこと、都会からやってきた有名な釣師が……彼は某県の知事で同時に釣の名手としても名があった……その噂を聞いて銀太郎と賭釣りを試みた。それは東の十二段靨というあなで、大勢の漁夫が立合いのうえで行われた。
そのときのことは今でも村の人たちの話の種になっている。未明から黄昏まで、すさまじいせりあいをつづけた結果、銀太郎がわずかの差で、勝ち、釣師は銀太郎に機械舟……発動機をつけた和舟……を買ってやらなければならなかった。もっとも――その機械舟が彼に悪運をもちきたすことになったのであるが……。
銀太郎がいかに磯釣りを得手としていたかを伝えるには、朝出かけるときに彼が云う言葉がもっとも適切であろう。
「さあ……」
と彼は云う。「鱸を拾いに行くべえか」
ある日、彼は五番の滑木沖で釣っていた。――霧の深い朝でほとんど五六間先も見えぬほどだった。その霧のなかを一艘の大型機械船がやって来たのである。
「おーい」
銀太郎は濃霧のなかをこちらに近づいて来るエキゾスの音に気づいて大きく叫んだ。「ここに舟があるぞ、頼むぞ」
エキゾスの音で、相手が大長丸だということが分った、大長丸ならこの辺があなで、いつも釣舟がいるということを知っているはずである。