일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かげろうのにっき

かげろうの日記

堀 辰雄

堀 辰雄의 かげろうの日記(かげろうのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,890자 · 60화면

아오조라 문고

誰もかもみんなそういう私をお避けになったと見える。

そのうちに六月になった。月初めからずっと長雨が続き、此頃はとりわけてあの方もお見えにならなかった。

これまでだったらこんなことは無かったのに、どうしたのか、私はまるで心が空虚になって、そこいらに置いてあるものさえ静かに見られない癖がついてしまっていた。「こんな風にしてあの方は私とお絶えなさるおつもりなのかしら。そうだとすれば、何かあの方の事を自分に思い出させてくれるようなものは残っていないかしら」なんぞと、そんな事まで考え出しながら、あの方がこうしてお離れになればなるほど、あの方に対してついぞいままで覚えのなかった位にお慕わしさのつのって来るような自分をば、自分でどうしようもなくていた。すると十日ばかり立って、あの方から珍らしく御消息のあったのを読んでいると、何くれとお書きになって、最後に「帳の柱に結わえて置いた小弓の矢を取ってくれ」と言われるので、まあ、あの方のこんなものが残っていたのにと、やっと気がつき、それを取り下ろして持たせてやるような、悔やしい事さえもあった。

そんな風に、あの方がますます私からお離れがちになっていられる間も、私の家は丁度あの方が内裏から御退出になる道すじにあたっていたので、夜更けなどに屡あの方が私の家の前をお通りすぎなさるらしい