후리가나로 읽는 일본 고전
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くろがねてんぐ
くろがね天狗
海野 十三
海野 十三의 くろがね天狗(くろがねてんぐ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,616자 · 18화면
誰に聞かれても、われわれに手落はないわ」
「御尤もなる仰せ……」
といったが、虎松は肚の中で、(チェーッこの狸爺め……)と呶鳴っていた。
「これにてそちも身が軽くなったことじゃろう。この上は御用専心に致せ。――おお、そうじゃ。聞けばこの程より怪しき辻斬がしきりと出没して被害多しとのこと。町方与力同心など多勢居りて、いかが致し居るのじゃ」
「遺憾ながら、私めにはまだ相分りませぬ」
「うん。これからはもう身軽いそちの身体じゃ。早く赴いて、早く引捕えい。――」
早く赴いて、早く引捕えい……か――と虎松は帯刀の邸を出る途端に、その言葉が舌の上に乗ってきた。早く赴いて、早く引捕えられるものなら、帯刀自身で出馬してもらいたいものであると思った。それにしても、あの狸親爺め、よく五年で捜索打切を声明したものではある。……
「うん、こいつは読めた。――」
そういった虎松の脳裏には、帯刀の娘お妙と千田権四郎との花嫁花婿姿がポーッと浮びあがった。あれが両人を晴れて娶合わせるキッカケだったんだ。
疑問の殺人鬼
五ヶ年の間、帯刀の遠謀で保留されていたお妙の婿取りは、果して間もなく盛大にとり行われた。