후리가나로 읽는 일본 고전
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
山本 周五郎의 さぶ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 210,521자 · 415화면
役所から支給される薪炭だけでは不足なので、あとは人足たちが銭を出しあって買いたしている。栄二はその銭も出せないばかりでなく、みんなの世話になっている身だ。働いているなかまのことを考えると、火の側へなど寄れるものではない、与平はそんなふうに推察しているようだ。けれども実際はそうではない、栄二は自分の中に起こった変化を、自分で慥かめようとしてけんめいなのだ。隙間風の冷たいことも、寒さで胴ぶるいの出ることも、それらが火の側にいればずっと楽になることもわかっていたが、いまの彼は、自分をそんなぬくぬくした場所に置きたくない、という気持なのであった。
「この隙間から吹き込む風の冷たさが、どんなに冷たいかをよくあじわうんだ」彼は腕組みをして呟いた、「――いまはめしを喰べたばかりだから、まだそれほど寒くはないが、もう少しすると胴ぶるいがで始めるだろう、どんなふうにして胴ぶるいが始まるか、そのときどんな気持がするかをよくあじわうんだ」
二十四になるこのとしまで、隙間風の冷たさや胴ぶるいを、意識してあじわったことはない、これが初めてのことだ。そのこと自身には意味がなくとも、それをさずにあじわう、という気持は大切なのだ。