후리가나로 읽는 일본 고전
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しじみがし
しじみ河岸
山本 周五郎
山本 周五郎의 しじみ河岸(しじみがし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,438자 · 51화면
誰もなにも云わなかった。律之助が端のほうから、順々に顔を見てゆくと、みな眼を伏せたり顔をそむけたりした。
「よし、では私の想像が当っていたものとして続けよう」と彼は云った、「私は最近まで牢廻りを勤めていた、そして事件の内容は知らずにお絹を見て、こんな牢などに入るような娘ではないと思った、ちょっと信じられないかもしれないが、われわれのような役を勤めていると、ふしぎにそういう勘がはたらくんだ」
それから彼は口書を読んだこと、その内容がどうしても腑におちないので、吟味与力になったのを幸い、再吟味の決心をしたこと。そして、お絹自身も真実を語らないし、冬木町の長屋をまわっても、誰一人として助力してくれる者のないこと、などを諄々と述べた。
「頼む、頼むから力を貸してくれ」と律之助は云った、「卯之吉のほかに、誰かお絹につきまとっていた者がある筈だ、お絹が下手人だとなのって出たには、なのって出るだけの理由がある筈だ、ほんのひと言でいい、奉行所の面目にかけても、決して掛り合になるようなことはしない、どうか頼む、思い当ることがあったらひと言でいいから云ってくれ」
かれらはやはり黙っていた。