일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しじみがし

しじみ河岸

山本 周五郎

山本 周五郎의 しじみ河岸(しじみがし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,438자 · 51화면

아오조라 문고

二

そう繰り返すばかりであった。

もちろん、小森は必要な証人を呼んで調べている。差配の源兵衛や、相長屋の者たち、また地主であり付近一帯の家主で、質と両替を営んでいる相模屋儀平(出頭したのは番頭の茂吉であったが)など――だが、これらの証人たちからも、お絹に有利な陳述はなに一つとして得られなかった。

つまるところ、「この娘は下手人ではない」という律之助の直感以外に、反証となるような材料はまったくないのである。

「おれにはむしろそこが大事なんだ」律之助は写しをしまいながら呟いた、「なに一つ反証らしいもののないこの単純なところが、――ここになにかある、必ずなにか隠されている、おれにはそれが感じられるんだ」

それから彼は眼をつむって、祈るように呟いた。

「お父さん、――」

二

明くる日、――高木新左衛門は律之助をつれて小伝馬町の牢へゆき、囚獄奉行の石出帯刀に彼をひきあわせた。高木はなにも云わなかったし、律之助もよけいなことは訊かなかった。

石出帯刀は高木と雑俳のなかまだという。三十一二で、躯の小柄な、すばしこい顔つきの、はきはきした男だった。

「そうですか、花房さんの御子息ですか」