후리가나로 읽는 일본 고전
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しらかばのき
しらかばの木
小川 未明
小川 未明의 しらかばの木(しらかばのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,878자 · 6화면
幼児のころ父をなくして、その後は、ただ母親一人の手にそだてられて大きくなりました。そして、十五、六のころ、遠い町のほうこうにやられて、そこで一人前の職工となったのですが、かたときも忘れなかった、なつかしい母は、その間に死んでしまいました。
こんど、戦争がはじまると、秀作さんは、寄留先から召集されて、勇ましく出征したのであります。
あのはてしない戦線で、あるときは、にごった大きな川を渡り、あるときは、けわしい岩山をふみこえて、頑強にていこうする敵兵と、すさまじい砲火をまじえ、これを潰滅し、逃げるをついげきして、前進、また前進したのでありました。
ある日のこと、これも山岳地帯であったが、わずかに谷をへだてて敵と対峙したことがあります。こちらは寡勢(兵の少ないこと)で、敵のほうは大部隊であるうえに、敵の拠点(よりどころ)でもあったから、打ち出すたまは、さながら雨の降るように集注されました。ヒュン! ヒュン! と、小さなうなりが、耳もと近くやけつくようにすると、左右に草の葉が、パッ、パッと飛びちりました。こうした場合、もしすこしでもひるむことがあれば敵はあなどって逆襲するのがきまりだから、ますます攻勢に出なければならない。