일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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それから

それから

夏目 漱石

夏目 漱石의 それから을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,794자 · 347화면

아오조라 문고

其所に平生の代助と異なる点があらわれていた。けれども、代助自身はそれに気が付いていなかった。一時間の後彼は又編輯室の入口に立った。そうして、平岡と一所に新聞社の門を出た。

裏通りを三四丁来た所で、平岡が先へ立って或家に這入った。座敷の軒に釣荵が懸って、狭い庭が水で一面に濡れていた。平岡は上衣を脱いで、すぐ胡坐をかいた。代助はさ程暑いとも思わなかった。団扇は手にしただけで済んだ。

会話は新聞社内の有様から始まった。平岡は忙しい様で却って楽な商売で好いと云った。その語気には別に負惜みの様子も見えなかった。代助は、それは無責任だからだろうと調戯った。平岡は真面目になって、弁解をした。そうして、今日の新聞事業程競争の烈しくて、機敏な頭を要するものはないと云う理由を説明した。

「なるほどただ筆が達者なだけじゃ仕様があるまいよ」と代助は別に感服した様子を見せなかった。すると、平岡はこう云った。

「僕は経済方面の係りだが、単にそれだけでも中々面白い事実が挙がっている。ちと、君の家の会社の内幕でも書いて御覧に入れようか」

代助は自分の平生の観察から、こんな事を云われて、驚ろく程ぼんやりしてはいなかった。