후리가나로 읽는 일본 고전
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 『たぬき汁』以後(あわもりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,470자 · 244화면
入社試験
一
私は、明治四十三年四月二十三日の午前十時ごろ、新聞記者を志望して、麹町区有樂町にある報知新聞社の応接間に、私の人物試験をやりにくる人を待っていた。これより先、学校の先輩である詩人で既に報知新聞社会部記者であった平井晩村の紹介によって、履歴書を出して置いたが、一応人物試験してみないことには、採否は決められないという話であったのである。
そこで、その日人物試験に出頭したわけである。応接室には、私一人しかいない。待つことしばしにして、近眼で鯰髭があって、背が低く痩せて貧弱な四十歳ばかりになる人物が現われた。私は立って、黙ってお辞儀した。
「君が、佐藤君ですか」
「はい」
「僕は、編集局長の村上政亮です。君ですな、新聞記者になりたいというのは」
「はい」
「どんな考えで、新聞記者を志望するのですか」
「えー、そのー、実はそのー」
「よし分かった、それでいい――ところで君の性質は、短気の方ですか、気永の方ですか」
と、質間するのである。これには困ってしまった。私は、そのときまでかつて一度も自分が気短であるか気が永い人間であるか、考えたことがなかったのである。だが、なんとか答えなければならぬと思ったから、