후리가나로 읽는 일본 고전
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 『たぬき汁』以後(あわもりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,470자 · 244화면
と榛名の麓の村々からも、東南の水平線に怖ろしきばかりに見えたのである。
東京も永い年月住んでみれば、万更いやなところでもない。こうして、お膝元を離れ麦田と桑畑に囲まれた農村へ帰り住むと、白雲が流れる東南の方、都の空がなつかしくもある。
私の、上新田の茅舎は、利根の河原へ百歩のところにある。朝夕、枕頭に瀬音の訪れを聞くのは、子供の時からの慣わしである。利根川なくして、私の人生はないようなものだ。四季、さまざま想い出の水が流れる。初夏には、母や姉と共に蚕蓆を洗いに行った。初夏とはいえど水源である上越国境の大水上山の雪を解かして流れくる水温は、摂氏の十度前後と思わんばかりに低い。水際に浸ってものの五分もたたぬうちに、姉の白い脛は冷烈の水に刺されて、紅に彩った。
夏がくれば、私は魚籠をさげて父のあとから、ひょこひょこ歩き、投網打ちに行った。筌をかけにも行った。釣りにも行った。五歳の折りの想い出、十歳のとき、十五歳のとき、二十歳のとき、三十歳のとき、四十歳のとき、わが生涯の歴史は、綿々として絵巻物のように、上新田の地先の利根の流れの面に、絶え間なく幻影を描きだす。