후리가나로 읽는 일본 고전
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
久生 十蘭의 だいこん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 153,732자 · 303화면
クラブへ行く道はいろいろある。〈災いはいつも表門から入るとはかぎらない(イギリスの格言)〉。こういうこともあろうかと思って、ちゃんと有料道路をつくってある。庭の境栽の月桂樹の根元に、ルルがそとへ散歩にいくときの御成門がある。ルルの私設道路だから使用料がいるが、そこをぬけて崖を這いあがると、花籬と南瓜畑にされた花壇の間へ出る。
お客間へもどってクラッカアをひとつ掠め、それを持ってブラブラ庭境のほうへ行く。うちの賢夫人には散歩しているとしか見えない。ところがそのへんで掻き消すようにだいこんの姿がなくなる。
ルルにクラッカアをやって、
「おい、通してくれ」
とたのむと、ルルが尻尾を振りながら通してくれた。
崖をあがりきると、黄色い地南瓜の花がコタァジュの横手で大さわぎをしている。しばらく見ないでいるうちに、長謙さんの蔓薔薇がパーゴラの天井まで這いあがってべたいちめんに握りこぶしのような花を咲かせていた。
戦争に敗ける年というのはさすがにちがったもので、寒流がどうとかこうとかして季節が一と月ほど延着しているということだったが、四月になって夏のような日が四五日つづくと、それまで鳴りをひそめていた花床の花どもがいちどにドッと咲きだした。