일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいこん

だいこん

久生 十蘭

久生 十蘭의 だいこん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 153,732자 · 303화면

아오조라 문고

図書室へ行くと、山チイがコオジイの褥椅子に掛けてすました顔で本を読んでいた。いつだったかニースの英国人散歩道でシムプソン夫人を見たことがある。素敵な伊太利の麦稈帽子をかぶってビーチ・パラソルの下で 5 o'clock tea を飲んでいた。山チイを見るといつもシムプソン夫人を思いだす。大柄な顔だちのせいもあるが、まだ二十四でしかないのにまるで大夫人のような重々しいところがある。

山チイは東洋と西洋を股にかけて、従兄の島野海軍少佐、鸛一さん事シゴイさんを追いかけまわしていたが、シゴイさんが第九三四航空隊の司令になって前線へ行ってしまうと、ランヴァンの香水入りの書簡紙で、まいにち二十頁ずつもラブレターを書いていた。六右衛門さんの話だとマリヤ・アルコフォラドが修道院から心変りした愛人にせっせと書き送った〈ぽるとがる文〉そっくりで、まったくもって絶対なる文学だったそうだ。

あたしがいった。

「山勢千賀子さま、あなたはそこでなにを読んでいらっしゃいますの」

山チイがゆっくり顔をあげると、山鳩のようなふくらんだ声でいった。

「だいこんですか」

「誰が見たって、だいこんはだいこんさ。