후리가나로 읽는 일본 고전
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つゆのあとさき
つゆのあとさき
永井 荷風
永井 荷風의 つゆのあとさき을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,725자 · 148화면
木村の技芸というのは彼自身雑誌や新聞などに書いている議論によれば、露西亜の舞踊ニジンスキイ以後の芸術と、支那俳優の舞技と、即東西両種の芸術を渾和したとか称するもので、男女両性の肉体的曲線美の動揺は、絵画彫刻の如き静止した造形美術の効果よりも遥に強烈で、また音楽が与える直感的な暗示の力よりも更に深刻だというのであるが、しかし女給さんの君江にはそういう審美学上の議論はどうでもよい。若い男と女とが裸体になって衆人の面前で時々抱き合いながらさまざまな姿態を示すのを見て、君江はああいう事を商売にしている男と逢って見たらばどんなだろうと思ったのである。その心持はあばずれた芸者が相撲を贔屓にしたり、また女学生が野球選手を恋するのと変りがない。
「先生。もうおそいから真直にお帰りじゃないんでしょう。きっと何処かへお寄りになるのよ。口惜しいわねえ。」
「だって、パトロンが来るんじゃ仕様がないじゃないか。僕はすぐ家へ帰る。虚言だと思うなら電話をかけて見給え。」と名刺を渡して、「君江さん。この次きっと逢ってくれるねえ。」
「あなたもよ。きっとよくって。わたし何だかほんとに済まないような気がして、お帰ししたくないのよ。