일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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でたらめきょう

でたらめ経

宇野 浩二

宇野 浩二의 でたらめ経(でたらめきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,418자 · 11화면

아오조라 문고

むかし、あるところに、それはそれは正直なおばあさんが住んでいました。けれども、このおばあさんは子もなければ、孫もないので、ほんとうの一人ぼっちでした。その上、おばあさんの住んでいたところは、さびしい野原の一軒家で、となりの村へ行くのには、高い山の峠を越さねばなりませんでしたし、また別のとなり村へ行くには、大きな川をわたらねばなりませんでした。

だから、おばあさんは毎日々々ほとけ様の前に坐って、鉦ばかり叩いていました。きっとこのおばあさんにも、以前は子や孫があったのかも知れません。それがみんなおばあさんより先に死んで、ほとけ様になったのかも知れません。だから、さびしいので、そうして毎日ほとけ様ばかり拝んでいたのでしょう。

それに、食べるものは裏の畑に出来ましたし、お米は月に一度か、二ヶ月に一度川向うの村へ買いに行くので用は足りましたし、水は表の森のそばに、綺麗な綺麗な、水晶のようなのが湧いていましたし、――だから、おばあさんは何にも心配することも、いそがしい用事もない訳でした。

ただ、時々近くの街道を往来する旅の人が足を疲らしたり、咽喉をかわかしたりして、おばあさんの家へ一ぷくさしてくれとか、水を一ぱい御馳走になりたいとかいって、寄ることがある位のものでした。