일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ととやぜんたん

とと屋禅譚

岡本 かの子

岡本 かの子의 とと屋禅譚(ととやぜんたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,874자 · 12화면

아오조라 문고

一

明治も改元して左程しばらく経たぬ頃、魚河岸に白魚と鮎を専門に商う小笹屋という店があった。店と言っても家構えがあるわけでなく鮪や鮫を売る問屋の端の板羽目の前を借りて庇を差出し、其の下にほんの取引きに必要なだけの見本を並べるのであった。それだからと言って商いが少ないと言うわけではない。

なにしろ東京中の一流の料理屋が使う白魚と鮎に関する限りは、大体この店の品が求められるので、類の少ない独占事業でなにかにつけて利潤は多かった。第一、荷嵩の割合に金目が揚がり、商品も小綺麗な代物なので、河岸の中でも羨まれる魚問屋の一軒だった。

あるじの国太郎は三十五六のお坊っちゃん上り、盲目縞の半纏の上へ短い筒袖の被布を着て、帳場に片肘かけながら銀煙管で煙草を喫っている。その上体を支えて洗い浄められた溝板の上に踏み立っている下肢は薩摩がすりの股引に、この頃はまだ珍しい長靴を穿いているのが、われながら珍しくて嬉しい。その後に柳橋の幇間、夢のや魯八が派手な着物に尻端折りで立って居る。魯八は作り欠伸の声を頻りにしたあとで国太郎の肩をつつく。

――ねえ、若旦那、もう、お客が来ねえじゃありませんか。