후리가나로 읽는 일본 고전
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なよたけ
なよたけ
加藤 道夫
加藤 道夫의 なよたけ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,415자 · 163화면
何だか、今夜中に三井寺を過ぎて、滋賀の里までは是が非でも辿り着くんだなんて、とても張り切ってたよ。
清原 そりゃ大変だな。殊に夜道になると逢坂山を越えるのは一苦労だぜ。……でも、何だってよりによって夕方なぞにお発ちになろうなんてお考えになったのかな。
文麻呂 人目を忍ぶ旅衣と云う奴さ。でも、親父、あれで内心東国にはとても抱負があるらしいんだ。まあ、別れる時は割合に二人共さっぱりしてて、気が楽だったよ。山科の里まで行けば、供奉の者がたくさん待っているそうだから……
清原 そうか。それなら安心だ。……いや、実は、妙な所で君に逢ったんで、びっくりしちゃってね。
文麻呂 僕もびっくりした。こんな処にまさか君が来ようとは思わなかったからな。僕は君をこだまと間違えてしまった。………
清原 え?
文麻呂 こだまさ。例えば、そら、向うの竹山から春風に乗って反響して来るこだまと間違えたのだよ。竹の精と間違えてしまったのさ。
清原 竹の精?
文麻呂 うん。ま、竹の精とでも云うんだろうな。何だか、そんなものがこの辺なら現れそうな気持がしたんだ。この丘へ登ってみたのは、実は僕は今日が初めてなんだがね。