후리가나로 읽는 일본 고전
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「はつこい」かいせつ
「はつ恋」解説
神西 清
神西 清의 「はつ恋」解説(「はつこい」かいせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,256자 · 5화면
そういう点から言うと、ツルゲーネフに最も近いロシア作家は、十九世紀末に現われたチェーホフであると言えるのですが、この比較は一応それとして、彼らの憂愁が一体どこに根ざし、どういうところから特異な形成を遂げたかが、ここでは問題になるでしょう。
チェーホフの場合は、一口に言って、その深い信条であった生物進化論に、説明の第一根拠が見いだせるように私は思うのですが、ツルゲーネフの場合はどうでしょう。彼はもちろん医者でもなく、自然科学者でもなかったが、その思想的な立場から言えば、青年時代から晩年に至るまで、終始かわらぬ西ヨーロッパ的知性の確固たる信奉者――いわゆる西欧派であったのです。彼はこの西欧派的な開かれた眼をもって、ロシアの現実の蒙昧と暗愚と暴圧とを、残る隈なく見きわめ見通し、そこに絶望と期待とが微妙に混り合った彼独特の詩的リアリズムの世界が展開されたのでした。
こういうふうに眺めてくると、ツルゲーネフの憂愁なるものの性質も、またその憂愁にもかかわらず彼が終生変らぬ毅然たる進歩的信念の持主であった所以も、ほぼうなずかれるはずですが、なおその上にもう一つ、彼の詩的人生観に一層の深まりや柔軟な屈折を与えたものとして、彼の生れや育ちの事情も忘れてはなりますまい。