후리가나로 읽는 일본 고전
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ひしがれたじょせいとかたる
ひしがれた女性と語る
宮本 百合子
宮本 百合子의 ひしがれた女性と語る(ひしがれたじょせいとかたる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,582자 · 11화면
性格の或る傾向が内的動機となって対照との間に生ずる個人の運命は、全く運命で或る程度までは不可抗であり絶対です。けれども、境遇によって、人間の心が生かされ、殺されて行く場合には、疑なく他から加えらるべき何ものかがあると思います。
人類中の、少数の人々にとってはいかなる地上的幸福も悲惨も終局、内奥の人格に些の汚点をつけるにも足りないと云う特殊な場合はあります、非常に偉大な人格は、全く独立した人格で、何処にあっても、圏境を超えてそれが素で働いて行くと云うことなのです。
然し、我々は、ざらに、それ程宏大な力強い人格を期待することは出来ません。
境遇の善悪、幸不幸などと云うことは、それによって人格が何等かの影響を与えられるからこそ問題となり得るのです。要点を云えば、境遇と云うのも、単に具体的現象の種々な相自身を指すのではなく――親が無い、極度に孤独だと云うその事実を云うのではなく――その事実に籠っている心理的な暗示の要素を指す事になります。
それ故、若し我々が真個に人間を愛し、女生と云う相互の密接な関係を愛するならば、人とし、女性とし、生くべき心を無にするあらゆる境遇は、改善して行かなければならないのではありますまいか。