일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちのく

みちのく

岡本 かの子

岡本 かの子의 みちのく을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,136자 · 13화면

아오조라 문고

桐の花の咲く時分であった。私は東北のSという城下町の表通りから二側目の町並を歩いていた。案内する人は土地の有志三四名と宿屋の番頭であった。一行はいま私が講演した会場の寺院の山門を出て、町の名所となっている大河に臨み城跡の山へ向うところである。その山は青葉に包まれて昼も杜鵑が鳴くという話である。

私はいつも講演のあとで覚える、もっと話し続けたいような、また一役済ましてほっとしたような――緊張の脱け切らぬ気持で人々に混って行った。青く凝って澄んだ東北特有の初夏の空の下に町家は黝んで、不揃いに並んでいた。廂を長く突出した低いがっしりした二階家では窓から座敷に積まれているらしい繭の山の尖が白く覗かれた。

「近在で春蚕のあがったのを買集めているところです」

有志の一人は説明した。どこからかそら豆を茹る青い匂がした。古風な紅白の棒の看板を立てた理髪店がある。妖艶な柳が地上にとどくまで枝垂れている。それから五六軒置いて錆朽ちた洋館作りの写真館が在る。軒にちょっとした装飾をつけた陳列窓が私の足を引きとめた。

緊張の気分もやっと除れた私は、どこの土地へ行っても起るその土地の好みの服装とか美人とかいうのはどういう風のものであろうかと、いつもの好奇心が湧いて来た。