후리가나로 읽는 일본 고전
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みのりをゆたかに
みのりを豊かに
宮本 百合子
宮本 百合子의 みのりを豊かに(みのりをゆたかに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,827자 · 8화면
と答えた。それは、答えというよりも、寧ろ、これでもまだ訊くか、と居直ったような語気で云われたのであった。
どうやら帰京して、上野駅で人を待つ用事が起った。待つ列車は青森発東北本線の上りで、夜の九時すぎにつく予定であった。
大混雑をぬけて出口に立ちつくしたが、その前の信越線、八時二十分からがいつ迄経っても入って来ない。改札係の板の上には、時間表があり、定刻と、おくれて到着した各列車の時刻とが対比して書き込まれている。けれども、駅員たちは、柵の外に困却して佇んでいるわたしたち同様、その列車がそこに出現する迄は、どこで、どんな理由で、何分おくれているのかということに就ては全然知っていなかった。待っている人々と彼等との違いは、ただ彼等はちっともそれについて心配していないことと、呑気に立って喋舌っていて、相当頻繁にこそこそと入場券購入許可証とゴム印を捺した紙片をもって来る人を、出口から乗車フォームへ通してやっていることだけである。
姫路その他の駅でも感じていた運輸事務能力の低さ、無智な不親切さが、このときも身に沁みた。
思えば愕くべきことだが、日本の鉄道省は、各駅間の無電連絡を一つも持っていないのではなかろうか。