일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やぶからし

やぶからし

山本 周五郎

山本 周五郎의 やぶからし을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,476자 · 44화면

아오조라 문고

二十両というお金は、むしろあの方をここへい据らせるだけだ。

――ではどうしたらいいか。

その夜は明けるまで、わたくしは殆んど眠れなかった。そうして明くる日もいちにち、考えられる限り考えたのち、これはやはり自分一人で始末をしよう、と思った。

――細貝家はこのままで幸福だ。

こずえには乳母を雇えばいい。自分がいなくなっても、さして不自由なことはないだろう。この十年、自分は仕合せにくらした。薙町で育った十六年に比べれば、細貝での十年は一生にも当るくらいだ。こんな仕合せを与えてくれた両親や、良人や、子供たちを護るためなら、自分を捨てても惜しくはない、とわたくしは思った。

それから約束の刻が来るまで、わたくしはある限りの自制力で心をしずめ、日常の事も、子供たちに対してさえも、ふだんと変ったようなそぶりは決してしなかった。そして刻限になって家を出るときは、小間使のいねにだけ「用達しに」と断わり、おかあさまにも会わなかった。

ふところには懐剣だけ入れていた。

――ふしぎなめぐりあわせだ。

あの方のことになるとこの懐剣が出る。十年もしまったままだったのを、こうしてまた手にしなければならない。