일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

わがまち

わが町

織田 作之助

織田 作之助의 わが町(わがまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,840자 · 186화면

아오조라 문고

「お君ちゃん――と違いますか」

声をかけられた。

振り向いて、暫らく顔をみつめてから、

「あ。次郎ぼん!」

九年前、東京へ奉公に行き、それから二年のちにたったひとりの肉親の父親が蝙蝠傘の骨を修繕している最中に卒中をおこして死んだ報せで、河童路地へ帰って来た時、会うたきり、もう三十そこそこになっている筈だとすばやく勘定した拍子に、君枝はそんな歳の彼を次郎ぼんという称び方したことに想い当り、はっと赧くなっていると、次郎は、

「やっぱり君ちゃんやった。いや、なに、この写真を見たはるんでね、そうじゃないかと思ったんや」

大阪弁と東京弁をごっちゃに使って言い、

「――〆さんに連れられて、この写真いっしょに見たのは、あれはもう十年も前でんなあ。――お君ちゃんはいつもこれ見に来るの?」

「ええ。もう十日にあげず……」

暑さのせいばかりではなく、汗が全身を絞った。次郎は背も高く、肩幅も広く、顔だちもきりりとしていた。濃い眉が日焼けした顔によく似合っていた。

その眉をすこし動かせて、次郎はふっと笑い、

「しかし、それやったら、写真館(ここ)の親爺さんにそう言って、譲って貰えば良いのに……。