후리가나로 읽는 일본 고전
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わがまち
わが町
織田 作之助
織田 作之助의 わが町(わがまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,840자 · 186화면
寄ったんだと、咄嗟に心にもないことを言うと、
「めずらしいこっちゃな。あんな下手糞な落語ようきく気になったな。そんなら、俥誰ぞに見てもろてるさかい、はよ、聴いてきなはれ」
「いや、もう、やめとくわ。それより、ちょっとお前に話があるねん」
そして、寄席を出て、空の俥をひきながら歩きだすと、初枝は、
「話やったら、ここで言うたら、ええやないか。けったいやなあ」
と言いながら、前掛けをくるりと腹の上へ捲きつけて、随いて来た。
活動小屋の絵看板がごちゃごちゃと並んだ明るい新世界の通りを抜けると、道は急にずり落ちたような暗さで、天王寺公園だった。
樹の香が暗がりに光って、瓦斯燈の蒼白いあかりが芝生を濡らしていた。
美術館の建物が小高くくろぐろと聳え、それが異国の風景めいて、他吉は婿の新太郎を想った。
白いランニングシャツを着た男が、グラウンドのほの暗い電燈の光を浴びて、自転車の稽古をしている。それが木の葉の隙間から影絵のように蠢いて見えた。
動物園から猛獣の吼声がきこえて来た。ラジュウム温泉の二階で素人浄瑠璃大会でも催されているらしく、太の三味線の音がかすかにきこえた。