후리가나로 읽는 일본 고전
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オランウータン
オランウータン
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 オランウータン을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,947자 · 14화면
白い裏の紫色の帽子が、もみくちゃになって、あちこちにとびあるく……。
ところで、私の家には子供はいないから、随って子供の帽子はないが、或る時、親戚の女が、赤ん坊をつれて、母の病気見舞にやって来た。赤ん坊の真白な帽子が、茶の間の長火鉢のそばにおいてあった。私はそれをそっと取って、頭にのっけ、眼をぱちくりやり、とんきょうな顔つきをしてみた。
私は猿に似ていたろうか。鏡を見たわけではないから、それは分らないが、気持はたしかに、猿のようだった。
そんなのは、まだよいが……。話はとぶけれど、私の家の近くに、可なり広い境内をもつ神社があった。
三百年近くにもなろうという古い建物で、銅の瓦で葺いた屋根は一面に白くさび、唐門からぐるりと練塀をめぐらして、拝殿神殿の神域をかこい、仁王門にはたくさん鳩が住み、左右に小さな泥池があって、冷い水が落葉を浮べており、その一方は小笹や雑草のおい茂った斜面で、大木が鬱蒼とそびえている。その斜面、向う高になっている謂わば丘の中腹に、小さな稲荷様があった。
神社に稲荷様はつきものだが、不思議なのは、境内が平地の場合は別として、多少とも勾配をなしてる時には、稲荷様は主体の神社より一段と高いところにある。