후리가나로 읽는 일본 고전
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オリンポスのかじつ
オリンポスの果実
田中 英光
田中 英光의 オリンポスの果実(オリンポスのかじつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,277자 · 147화면
と言っていましたが、スポオツでなにも掴み得なかった悔恨が、彼の心身を蝕ばんでいるさまがありありと感ぜられ、外では歓呼の声や旗の波のどよめきが潮のように響いてくるままに、なにかスポオツマンの悲哀、身に染みるものがあって、ぼくも心がむなしかったのです。
浪に明け浪に暮れる日々。それから毎日、海をみて暮していました。誰やらの抒情詩ではありませんが、ただ青く遠きあたりは、たとうれば、古き思い出。舷側に、しろく泡だっては消えて行く水沫は、またきょうの日のわれの心か、と少年の日の甘ったるい感傷に溺れこんでもみるのでした。阿呆なぼくは時折、あなたのことを思い出しては、痛く胸を噛む苦さと快さを愉しんでいました。
アメリカを発ってから五日目。暖かい陽光をいっぱいに浴びた甲板のデッキ・チェアに腰を降ろして、蒼々と凪いだ太平洋をみるともなく眺めていますと、どやどやと下のケビンから十人ばかりの女子選手達があがって来ました。
内田さんや中村嬢のなかに交ってあなたの姿もみえたとき、ぼくは心が定らないまま逃げだしたい衝動にかられました。しかし女のひとが好きで且つおっちょこちょいのぼくは、あなた達から好意を持たれているのを意識しているだけ、なにか気の利いた文句を一言聞かせたく、その為だけでも浮々と皆を迎えるのでした。