후리가나로 읽는 일본 고전
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オリンポスのかじつ
オリンポスの果実
田中 英光
田中 英光의 オリンポスの果実(オリンポスのかじつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,277자 · 147화면
ぼくは、もう、途端に、自動車から、飛び降りたい位、気持が顛倒しました。
しかし、直ぐ、あなたの来ていないのに気づくと、笑いかける内田さん、中村嬢の顔にも答えず、真ッ赧な顔をして、そのまま宿舎にとび込みました、と、後ろから、花やいだ笑い声が、追い駆けてきて、「ぼんち、秋っぺがいないんで、腐ってるのね」確か、中村嬢の声でした。続いて東海さんの低音が、小声でなにか言っています。また、なにかぼくの蔭口ではないかと、焦々している耳に、内田さんの声が、「熊本さん、この頃、とても、しょげているのよ。可哀そうよ」「ぼんちのことで」と誰か女のひとが、訊き返している様でした。ぼくは耳を塞ぎ、声を大にして、「煩さいッ」とでも、怒鳴りつけてやりたかった。続いて、聞えてきたのは、太い調子のひそひそ声で、なにか陰険な悪口か、猥褻な批判らしく、無遠慮に響いてくる高らかな皆の笑い声と共に、ぼくは又、すっかり悄気てしまったのです。
女の人達が帰ってから、ぼくの狸寝をしている部屋に、松山さんと、沢村さんが入って来ました。松山さんは、殊の他、御機嫌で、「村の祭が、取り持つ緑で――」という、卑俗な歌を、口ずさんでいましたが、ぼくの寝姿をみるなり、「オリムピックが取り持つ縁で、嬉しい秋ちゃんとの仲になり」