후리가나로 읽는 일본 고전
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オリンポスのかじつ
オリンポスの果実
田中 英光
田中 英光의 オリンポスの果実(オリンポスのかじつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,277자 · 147화면
それも束の間、薄青い渦紋にかわり、消えてしまった。しかし、ぼく達は、相手のない、不敵さで、ただ、漕いだ。
あとで、みていた人達は、もう千米あったなら、日本クルウは、英国を抜いていたかも知れない、と言ったそうです。それほど、ゴオルでは、へたばっていながらも、気魄では、敵を追っていたらしい。四艇身半の開きも、僅かにみえるほど、日本人の気魄は、彼等を追い詰めていたのでしょうか。ゴオル直前で、ブラジル・クルウを三艇身、打っ棄って、伊太利に肉迫した、必死の力漕には、凄まじいものあり、すでに、英伊二艘とも、ゴオルに着いているだけ、外国人は、無駄な努力に必死な、ぼく達を呆れてみていたらしい。最後のスパアト五百米では、日本のクルウは、身体の動きこそ、ちぢまれ、オォルは少しも、他のクルウに比べて、遜色なかったという。しかし、ゴオルに入った途端、ぼく達の耳朶に響いたピストルは、過去二年間にわたる血と涙と汗の苦労が、この五分間で終った合図でもありました。
そのときのぼく等の様子を、当時の羅府新報が、こんなに報告しています。
≪夕刻のロングビイチは鉛色のヘイズに覆われ、競艇コオスは夏に似ぬ冷気に襲われ、一種凄壮の気漲る時、海国日本の快男児九名は真紅のオォル持つ手に血のにじめるが如き汗を滴らしつつ必死の奮闘を続けて遂に敗れた。