일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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カストリこうじつろく

カストリ侯実録

久生 十蘭

久生 十蘭의 カストリ侯実録(カストリこうじつろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,619자 · 31화면

아오조라 문고

英国へ亡命した貴族はほとんどみな持金を使いはたし、ウエスト・エンドの細民街のひどいところに住み、衣食に窮して紐売やヴァイオリンの流し弾きをしているようなのさえあった。

太子は時計の渡職人になって、「唄にもうたえないような」ひどい貧乏をしながら英国を放浪しているうちに夢のように十五年の月日が経ってしまった。一八一四年に叔父のプロヴァンス伯がルイ十八世となって王位にのぼり、亡命貴族はみな手を額にして喜び勇んでフランスへ帰ったが、太子には帰るべき国がないのであった。叔父なるプロヴァンス伯は母后マリイ・アントアネットの敵で、バッツ男爵やジャルジャエーが太子の救出に失敗したのは、プロヴァンス伯が一々妨害したからだと後で老侯から聞いた。

ダントンは六十万磅くれるならルイ十六世を英国へ逃がそうと宰相のピットに内密の申入れをし、ピットにあっさり拒絶されたということだが、ルイ十八世なる叔父は、太子の首に十万法の賞金をかけ、国境の憲兵達は熊鷹のような眼で「カペエの似顔」を見張っているということである。もう一人の叔父、アルトア伯の長男は姉のマリイ・テレーズと結婚し、ノルマンディの土地収益の大部分を掠めとっている。