후리가나로 읽는 일본 고전
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カピッツアあらそい
カピッツア争い
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 カピッツア争い(カピッツアあらそい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 701자 · 2화면
カピッツア教授といえば、英才雲と群る英国ケンブリッジ物理学界でも錚々たるものであった。同教授はロシア人で一九二九年在外研究員としてケンブリッジへ派遣され、ラザフォード卿の下で強力磁場の作成にその非凡の能力を発揮するや、英学界は彼のために新研究所を作りその所長に任じたのである。
彼が其処で作った三十万ガウスの磁場は、幾多の輝かしい研究を生んだ。そしてその研究の展開上液体ヘリウムを必要とするや、王立学会はさらに一万五千ポンドの巨費を投じて彼を助けた。カピッツアは新しく器械を考案して、従来のように液体水素を用いなくてもよい装置を作り、遂に昨年春それに成功した。その間彼は毎夏母国を訪い、講義や新研究所設立の指導をしていたのであるが、昨年九月帰国するや、ソビエト政府は彼の帰英の旅券を下付せず、彼の意志に反してモスクワに新設される研究所の所長に任じてしまった。
ラザフォード卿が驚いて、タイムズ紙上に学者の人格尊重を説いて抗議したのに対し、ソビエト政府は大使館を通じてステートメントを発し、「カピッツアはソ国の市民で国家の費用で教育した者である。祖国は今その総ての科学者を必要とする秋である」