후리가나로 읽는 일본 고전
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カラカラなるうみ
カラカラ鳴る海
小川 未明
小川 未明의 カラカラ鳴る海(カラカラなるうみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,659자 · 12화면
若者たちのうちでは、朝のうちから艀に乗って港の内をこぎまわっていました。なにか変わったことがないか? こう知らない他国の船がたくさん集まっているのだから、まちがいが起こってはならないというのでありました。
若者たちは、たくさんな船の間をこぎまわっていますと、この港へ上げるために小舟へ荷をおろしている船もありました。またこの港から貨物を積んでゆくために、小舟で荷を運んでいる船もありました。また船の甲板を洗っているのや、港の町へ遊びにゆこうとして艀をこぎはじめているのや、それは一様でなかったのでした。
しかしどの船もなんとなく活気づいていました。天気になるのを待って、また長い波路を切って出かけようとするので、その前にこれを機会に骨休みをしているように見られました。ある船からは、勇ましい歌の声などがきこえたのでした。
このとき、これらのたくさんな船の中にまじって、一そうの見なれない船が停泊していました。その船には、一つの旗も立っていなければ、乗り込んでいる人たちの姿すら、甲板にはあらわれていなかったのです。そして見るからに、なんとなく陰気な船であって、その船の名さえ書いてなければ、もとよりどこの国の船ともわからなかったのでありました。