후리가나로 읽는 일본 고전
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
佐々木 邦의 ガラマサどん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,079자 · 202화면
「成程」
「いや、九時だそうでございますよ」
と松本さんが口を出した。
「ハッハヽヽ。それじゃ一杯食わされた」
と社長は額を叩いていた。
「ハッハヽヽ」
と私達も覚えず笑い出した。社長にはこの通り間の抜けたところがあるから、叱られる時は口惜しくても、後から直ぐに好感を持つ。
「ところで何うだね?」
「はあ?」
と中島さんが構えた。社長の「何うだね?」は普通の人の「何うだね?」と違う。肚の中で予定を拵えて置いて、それに同意を求めるのだ。例えば社長室で仕事をしていて、丁度お昼頃だとする。
「松本君、ところで何うだね?」
「食堂へお供を申上げましょう」
「行こう」
と思う壺なら御満足だ。
「松本君、ところで何うだね?」
「雲切れがして来ましたから、お天気になりましょう」
「何を言っているんだ?」
「はあ」
「先刻の手紙は出来たかと訊いているんだ」
「あゝ、然うでしたか?」
「相変らず頭が悪いね」
「しかし社長は唯今お天気のことを仰有いましたから」
「天気と仕事と何方が大切だ? 窓から雲切れなんか見ているから捗らない」
と直ぐ御機嫌を悪くしてしまう。この辺、中島さんは心得たものだ。テッキリ義太夫と覚悟したようだったが、早まって叱られては詰まらないから、一応猶予を求める為めに、