후리가나로 읽는 일본 고전
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
辻村 伊助의 スウィス日記(スウィスにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,275자 · 410화면
画き出された。しかし日の影は、もう刻々に薄くなって、谷の空気には淡い藍色が飽和されて来る。
この静かな湖水のふちをあるいてゆくうちに、日はとっぷりと暮れて、ピッツ・ロサッチにあかあかと、アーベント・グリューンが仰がれた。
夜はなかなか寒かった。晩餐がすむと室にも戻らないで、湖水に面した食堂の出口から、ぶらぶら散歩に出かけた、いく度も通った水岸から、坂路を上って、暗い森の中をムゼウムの前に出る。記念碑を見るつもりでやって来たが、落葉松の茂みに星明りはさえぎられて、はっきり見ることは出来ない。黒い木立の間に建てられたロトゥンダの下を、南へぬける街道のところどころ、ぼうっと蛍色をはなっていると思ったが、近づけば森の茂みを漏れる星明りであった。夜は黒く静まって、山も木立も息をつめているのかと思われる。千八百九十九年、セガンティニがシャーフベルク Schafberg, 2733m. の山頂に近い小さな宿に客死して、彼の棺は弟子達にまもられて、――その中には今日此の道をつれだって話した、あの好青年もいたのであるが、――雲の暗い街道をマロヤの里にむかったのである、そして此の絶代の山岳画家を葬むったのは、画室の窓に近い墓原で、彼が最後に墓石の上にうつぶした、若い女を画いた、――背景は無論遠山の雪であるが、――その会堂に