후리가나로 읽는 일본 고전
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
辻村 伊助의 スウィス日記(スウィスにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,275자 · 410화면
杭かと見えたのは河波の上に、あわれ浮寝の小鴨である。
湖ごしに雪の連山を、遠くとも一目見たら引きかえそうと、シェネーフの滞在四日に及んだが、次の日も小雨で、路の雪は解けもやらずそのまま凍って、湖の靄からネーベル・ホルンが、かすかに響くばかり、モン・サレーブの雪の岡はちらっと見たが、その上に表われると云う、モン・ブロンは影も形も見せなかった。
このままでは義理にも帰れなくなった午後十二時二十分(西欧標準時)、街はずれの停車場 Gare des Eaux Vives から、思い切って汽車に乗った。これからシャモニーへ行くのである。
ボンヴィユ Bonneville までは平らな路で、堤に紅いウメモドキとも思われるのが、雪をかずいて美しかった。次第に山に近く、右は切っ立ての岩壁に、直下のアルヴ Arve の渓も深く、タンネの林に鵲の飛ぶのも山らしい。が、電車に乗りかえるサン・ジェルヴェ St. Gervais から、初めてアルヴの美しさが眺められる。
乗りかえて待つ間もなく発車する、シーをかついだ連中が、一所になったのも頼もしい。渓は深く、樅の梢がすくすくと屹えているだけで、高い高い崖の雪路までは見えたが、上は同じく真白な雲にかくれて、日暮れに近い渓合いに、花やかなのは電車の明りばかりで、ボッソンの氷河も知ら