일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ズラかったしんきち

ズラかった信吉

宮本 百合子

宮本 百合子의 ズラかった信吉(ズラかったしんきち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,656자 · 110화면

아오조라 문고

「ふーん」

「お前知らないだろ?」

熱心な口調でエレーナが云った。

「あすこには、学校も劇場もあるんだってさ。……私は安心してるよ。大抵よくなるんだもの、帰って来ると」

「グリーゼル、前にも行ったのか?」

「あの男は初めてだろう。……でも私知ってるんだもの……」

ソヴェトでは、監獄というものが資本主義国とはまるで別な考えかたで建てられてる。エレーナの不充分な言葉にこもっている信頼から、信吉はそれをつよく感じた。

「……私の死んだお父つぁんがね、行ったことがあるんだよ。それは工場で、みんなに渡す作業服の買入れをごまかしたからなんだけれど。――本を読むようになって帰って来たもの……そして、それからいい労働者になった……」

電車通りへ向ってごろた石を敷きつめた早朝の通りは、働きに出る男女の洪水だ。こっちからむこうへ行く者ばっかりだ。

人波の中から、

「カアーチャ……」

いかにも調子よくひっぱった若い女の呼び声が起って両側の建物に反響した。ヒラリと三階の一つの窓から若い女が上半身のぞけた。

「今すぐゥ!」

そして、消えた。

「可愛い小母ちゃん

早くしてくれ

お粥がこぼれるよゥ」