후리가나로 읽는 일본 고전
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トコヨゴヨミ
トコヨゴヨミ
田山 花袋
田山 花袋의 トコヨゴヨミ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,449자 · 38화면
二度目に暦を持って博士をたずねた時に、思い切ってその話をすると、「困るねえ、それは――。何うかしてその嫌疑を解いて貰わなければ、本当に何にも出来やしないよ。困ったことになっているんだねえ。」こう博士は言って、矢張勇吉の体中をさがすように見た。俄かに博士の態度が変って行ったように――そういう嫌疑を持っている人間に邸に出入されては困るというように思っているらしく勇吉には邪推された。
勇吉はいても立ってもいられないような気がした。
「貯金はすぐなくなって了うし……。」
勇吉は絶えずこう思って、例の鉛筆で計算をやって見たりした。
正月が来た。注連飾などが見事に出来て賑やかな笑声が其処此処からきこえて来た。
しかし勇吉はじっとしてはいられなかった。正月の初めにもっと家賃の安い家を別な方面にさがして、遁げるようにして移転して行った。刑事の監視をのがれたいという腹もあった。出来るならば、この都会の群集と雑沓との中に巧みにまぎれ込んで了いたいと思った。しかしそれは矢張徒労であった。一週間と経たない中に刑事は其処にもやって来ていた。勇吉はわくわく震えた。
(一九一四年三月「早稲田文学」