후리가나로 읽는 일본 고전
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ドナウげんりゅうこう
ドナウ源流行
斎藤 茂吉
斎藤 茂吉의 ドナウ源流行(ドナウげんりゅうこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,565자 · 44화면
Offingen 駅を過ぎたころ、そのあたり一面は落葉樹林で、また伐木が盛にしてある。土手には菫が沢山咲いている。そこの小流の汀には菖蒲のような草がもう萌えている。それから、川柳の背の高いのがそのあたり一帯にあって、花はもう盛を過ぎてほほけている。僕は、「これは何かの流に近くなって来たのだな」とおもった。もう少し行くと、果してドナウが直ぐ傍を流れていた。僕は心のはずむのをおぼえた。川柳の群生を透して、ドナウは稍水蒿が増して、岸を浸さんばかりになって流れているのが見える。即ち『充満』の気魄である。汽車は暫らくドナウに沿うて走った。その岸をふたりの若者がもう外套も著ずに散歩していた。汽車の通るとき、まぶしそうにこちらを見ていたが、手を活溌に振って僕らの汽車を祝福した。
汽車は Ulm について僕は下車した。伽藍の大きいのが直ぐ家並から擢んでて見える。午にはまだだいぶあるので、僕は手提かばんを停車場に預けて町へ出掛けた。ウルムは十四世紀から十五世紀にかけて栄えた都で、今でもウイルテンベルクの首府である。古い建物が今でも処々に残っている。M※(ダイエレシス付きU小文字)nster(伽藍)の前に行くと悲しい歌のこえが聞こえているが戸を閉してある。