후리가나로 읽는 일본 고전
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ニッケルのぶんちん
ニッケルの文鎮
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 ニッケルの文鎮(ニッケルのぶんちん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,523자 · 37화면
郵便受けの中へ銀行の通帳を入れたのも無電小僧の策略だったんだわ。ほんとにいい気味ったらありゃしない。
あたしはほんとにこの爺が嫌いで仕方がなかったんだけれども、月のうちに一、二度はきっと宅へやって来るのよ。そうしちゃ診察所の帳面を調べたり、書生さん達やあたしに用をいいつけたり、そりゃ横柄なの。先生はあんな優しい方でしょう。黙って平気で見ていらっしゃるんでしょう。あたし歯掻ゆくって仕方がなかったわ。あたし馬鹿ね。一年もご奉公しながら、なんで清水の業突張りがこんな事をするのか分からなかったの。男はやはり賢いわ。着物の柄を見る事なんか駄目だけれどもね。下村さんや内野さんは、――書生さんの名よ、――二人ともあたしより後から来たんだけれども、ちゃんと分かったと見えて、教えてくれたわ。何でも先生がご研究のお金に困って、清水からお金を借りなすったんだって、それがひどい仕組みで、どうしても返し切れないようになっていて、利に利が嵩んで、とても大変なお金になったんですって。それでお宅の方も診察所の方もすっかり抵当に取られて、月々の収入も大方は清水に取られてしまって、先生の方へはホンのポッチリしか入らないんですって。